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風船が繋げた絆

夏の暑い日が続く・・・・だがこんな時期に欠かせないのがお祭りである。
夜の賑わいの騒ぎの中で必ずあるものがひとつ・・・それは・・・

 シューッ・・・

 「よしっと・・・!はい嬢ちゃん、風船一つ完成だ!」

そういって小さな女の子に風船を渡す店主さん。
風船を買ってもらって満面の笑顔を浮かべる女の子。
それを私は遠目から足を止めて様子を見ていた。

 (・・・ダメ・・・ダメなのに・・・どうしても・・・)

その光景を見ている自分に来るこの感覚。
それは風船が膨らむその大きさやヘリウムが入るその音に昔からであった。
何時の頃からだろうか・・・自分でも覚えていない。
ただ気がつくと風船が膨らむ姿と空気が入っていく音に快感を覚えていってしまっていた。
小さい頃は駄菓子屋でゴム風船を買い、閉め切った部屋で一人で口で風船を膨らませて満足していた。
周りからは完全に特殊な性癖と思われてしまうため、この件に関しては秘密にしてある。

それは中学、高校と成長を続けても変わることはなかった。
今、その屋台の状態を見ているだけでも私は満たされた気分になるのだ。
大学になり、多少なりとも自由を得た私は一人暮らしをバイトと両親の仕送りで
まかない、生活を続けていた。
私はバイトで貯めたお金で真っ先に風船専用の電動ブロアーを購入した。
隣の部屋の迷惑にならないように静音タイプのものだが風船の膨らむ音は十分に
聞こえるため、初めて買ったときはそれこそ部屋に多数の風船が出来上がってしまった。
そんな事を思い出しながらぼーっと様子を見ていると・・・

店主の膨らませていた風船が口を縛ったのに空気が抜けていっている。
どうやら風船に穴が空いていたようであり、店主もすぐに取り替えて次の風船をセットする。

 (ほっ・・・よかった。風船が割れなくて・・・)

風船は好きだが割れる音はどうしても受け入れることは出来なかった。
割れるあの破裂音は自分にとってはガラスに爪を立てて引っかくような感覚と同じであり
精神的にも受け付けない始末であった。
だから私は風船を割るような運動会やテレビ番組を見ることはしなかった。

祭りの喧騒や賑わいの声は私の耳には届かない。
だた私は風船を膨らませているその場面に釘付けであったのだ。
何度かここで見ているうちに私は一人の女の子に気がついていた。

自分と同じように風船の屋台をじっと見ている。
最初の内は気にも留めていなかったのだが、こうして何度も足を運んでいくと覚えてしまう。
風船をじっと見つめ、購入するそぶりをみせずに様子を見ているだけの存在。

 「ねぇ・・・?あなたも風船が好きなの?」

急に声をかけた私に少し驚きながらもコクンと頷いてくれた。

 「そうだよね!ここでよく見かけるし、よかったぁ、お仲間さんだね!」

この出来事がきっかけで二人は仲が良くなっていった。
後日判明したのだが彼女は偶然にも私と同じ大学に通っていたのだ。
会話をする機会が増え、私は彼女を初めて自分の部屋へと招待した。

 『お邪魔します・・。えっと、見せたいものって何?』

そういう彼女に私は笑顔で購入した電動ブロワーを見せる。

 「じゃーん!こういうものが私にはあるんだよねっ!」

 『凄い・・・高かったんじゃないの・・?』

 「うん、でもバイトでなんとか貯めてどうしても欲しくて購入しちゃいました!」

彼女の前で自信満々に胸を張る。
そして私は風船を取り出し、先端に取り付けて輪ゴムで固定する。

 「じゃあ、いくよっ!」

 カチッ ブィイイイイィィ・・・ シューッ・・・ シューッ・・・

スイッチを押してブロワーを起動させる。
先端に付いている風船が音を立てて膨らんでいく。

 『うわぁ・・・こんなに一気に膨らんでいくんだね』

風船を興味津々で見つめるその姿は私と同じである。
どんどん大きくなるその姿にうっすらと私と彼女の姿がぼやけて映っているのがわかる。
あっという間に洋ナシの形になってしまい、直にスイッチを止める。

 カチッ

洋ナシの形は風船が限界を迎える瞬間でもある。
割れる行為が大嫌いな私はそこで風船を取り外し、縛って彼女に放り投げる。

 『わわっ・・・お・・・大きいね。うん、可愛いよね・・風船』

笑顔を浮かべる彼女に笑顔で応え、そのまま次の風船をセットする。

 「次はあなたが膨らませてみない?」

 『えっ?・・・いいの?』

 「勿論っ!割れる寸前になったら私が止めるから大丈夫だって!」

 『じゃ・・・じゃあ、押すよ』

 カチッ ブゥウウウウウウゥウウ・・・ シューッ・・・

指示を受けてブロワーは風船を膨らませていく。
きれいな大きくなる風船は色んな形に膨らんでいく・・・丸型のものもあればハート型に膨らむもの
種類は沢山あって説明は難しいが同じ形に膨らむことはあまりないのである。

 『大きく膨らんでいく・・・わぁ・・・凄いっ・・・』

 カチッ

彼女は洋ナシ形になる前に機械を止め、風船を外して縛り、私に渡す。

 「やっぱりそれぐらいの形のほうが風船って感じがするよね」

 『うん、丸々としていたほうが私も好きかな』

膨らんできれいな丸型となった風船を眺めながら二人で納得する。
そうして次へ・・・次へとどんどん風船を膨らませていく。

 シューッ・・・ シューッ・・・

気が付くと部屋には沢山の風船が転がっていた。
私はここでとっておきの風船を先端に取り付けた。

 カチッ シューッ・・・

音を立てて膨らんでいく風船。
それは今までのもののどれよりも大きい風船である。
大体抱きつける程度の大きさのものよりも更に大きく膨らむ風船である。

 『うわぁ・・・大きい・・・』

既に前までの風船よりも大きくなっていき、しっかりとした丸型にはなかなかならない。
それでも余裕とばかりにまだまだ大きく成長をしていき、目の前の光景が離れない。

 シューッ・・・ シューッ・・

ブロワーも頑張って膨らませている。
その姿を大きく、丸くなりながらも私たちが抱きつけるギリギリの所まで膨らんでもまだ余裕があるようだ。

 シューッ・・・・

すっかり膨らみきっていないゴム部分は無くなり、しっかりとした大きい丸い風船が視界に飛び込んできた。

 カチッ

 「よっと・・・これで・・・よし、これで完成っ!」

弾力のある風船はしっかりとしたゴム質で触れただけで楽しい気分になってくる。

 『こんなに大きいの始めて・・っ!抱きしめきれないよっ!』

必死に抱きつこうとしても大きさが大きさの為、上手くは抱きつけない。

 「ふふっ、楽しんでもらえたようだね」

部屋いっぱいの風船にまみれながら互いに満面の笑顔を見せる。

 『私もブロワー・・・頑張って買ってみる!買ったら今度は・・・私の部屋で遊ぼうっ!』

 「うん!楽しみにしているよ!」

風船に囲まれながら二人の友達は次なる約束を交し合う。

それから半年も経たないうちに彼女から部屋へ招待を受ける。
私はニコニコと笑顔を絶やすことなく、彼女の家へと足を運ぶ。
風船が繋いだ絆はいつしか強固な物となっていた。

コメント>
管理人TAKAです。
遅ればせながら雹さんのリクエストを書き上げることが出来ました。
ここ最近のリアルでの仕事の過密さになかなか書き上げることができず、お待たせしてしまいました。
ノンアダルトということだったので気にしながら書いて見ましたが満足していただければ幸いです。

まだまだ仕事の過密さが続くため、リク消化が遅れてしまうと思いますが
気長にお待ち頂けると嬉しいです。
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非公開コメント

No title

こういったストーリーも良いですね。
純粋に風船を楽しんでる姿に癒されました

No title

ありがとうです。
実は途中までエロで書いてしまって修正したのは
ここだけの話(ぁ

No title

それを聞くと修正前も気になりますなぁ
偶然割れたところから、エロが展開されるんだろうなぁ~

始めまして
いつも楽しく見ています
リクエストなんですが妹物をお願いします

No title

コヨテさん>
話的に最初隠していた膨らんでいた風船を出して・・・という展開でした。
残念ながら下書きに残してはいないんですがね(ぁ

那由さん>
拝見くださってありがとうございます。
妹ものですね。時間がかかるかもですが頑張って書いて見ようと思います。
制限ないならエロくしちゃいますがいいんですかね・・?

エロいのでお願いしますw

No title

エロいやつですね。お時間かかりますが気長にお待ちくださいませー

ありがとうございます!

おお。女の子の心情が丁寧に描かれていてよかったです!!書いてくださって本当にありがとうございます!^^

No title

感想ありがとうございます!
お待たせしてしまって申し訳なかったです。
心情は出来るだけ頑張ったつもりなので嬉しいです
プロフィール

TAKA

Author:TAKA
更新遅めの駄文SS書き。
気分しだいで色んなものに手を出していきます。
主なSS内容はROやオリジナル中心。

リクエストは受付しますが、書くスピードが遅いので
完成はゆっくり待ってあげてやって下さい。

SSの感想とか頂けると飛び跳ねて喜びます

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